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今回のお薦めの一冊はコレ!!

『魔術師たちの心理学 ―トレードで生計を立てる秘訣と心構え』

「秘密を公開しすぎる」との声があがった
偉大なトレーダーになるための“ルール”、ここにあり!


監修者前書き〜柳谷雅之〜

 本書は著名なスーパートレーダーを含む約5000人の成功したトレーダーや投資家たちの特徴を集め、
そのモデル化に成功したバン・K・タープ博士が世に放った最高傑作である。
心理学者である博士は、トレーディングに関する世界最高のコーチと称賛され、
『新マーケットの魔術師』(ジャック・D・シュワッガー、パンローリング)にも登場するほどの実績を残している。
最近でも、博士のコンサルティングには常に2ヶ月先まで予約が入っているほどの人気振りだ。
 このような突出した実績を背景に、博士がシステムを用いたトレーディングに関する
成功の秘訣を次から次へと伝授してくれることが本書の最大の特長だ。
トレードの心理的側面に始まり、システムの概念とカギを握る項目、システムの期待値、資金管理法までをカバーし、
他の本ではなかなかお目にかかれない入手困難なトピックを多く含んでいる。
何よりも素晴らしいことは、方法論にとどまることなく、システムのルールといった「中身」の部分も
具体例として示されていることである。このような特徴ゆえに、トレーディングシステムを用いて
成功を目指すあらゆるレベルの読者に対し、本書は向いているのだ。
 仕掛けがトレーディングシステム全体のなかで最も重要度が低い項目であるという博士の主張に、
システム開発に没頭している初級者の方は頭をトンカチで叩かれた気分になるだろう。
もちろん、資金をいかに増やすかという観点からは、博士の主張が絶対的に正しいことは否定できない。
今まで秘法を含むさまざまな売買手法を探し求めてさまよい続けた読者には本書が福音となるだろう。
例え話や実例を交えて書かれているなど、初級者の方にも理解しやすいような工夫も凝らされている。
 システムトレーディングの中上級者の方は自身の方向性の正しさを再認識するとともに、
おそらく今まで見落としていたポイントをいくつか発見できるだろう。
また、トレードの成績向上に直接結び付くアイデアをいくつか獲得できるものと思う。
本書をもっと早く読むことにより節約できたであろう時間にため息を覚えることもあるかもしれない。
本書によって矯正されるポイントがなかったとしたら、それはそれで素晴らしいことである。
本書を通して タープ 博士が主張し続けていることは、相場での成功で一番大切なのは
自分自身であるということだ。一番大切なものが自分のなかにあるということは、
努力の方向と量によっては私たちにも大成功があり得るということであり、
とても心強いことではないだろうか。このような素晴らしい本書を世に送り出してくれた
タープ博士に感謝するとともに、読者が自身の聖杯システムを手にすることを願ってやまない。


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