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横山三四郎 ユーロの野望

ユーロの野望

横山三四郎
文藝春秋
新書判 224頁 2002年7月発売
本体 700円  税込 770円  国内送料無料です。
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超大国EUがついに動いた

欧州統合への過酷な道のりと日本の試練。ユーロ紙幣と硬貨が流通し、円、ドル、ユーロ三つどもえの熾烈なせめぎあいで、21世紀は幕をあけたが、ユーロのもたらす世界への影響ははかりしれず、円と日本経済は厳しい試練を受けることになる。大英帝国の栄光を忘れられないイギリスのユーロへの根強い反発なども交え、古代ローマ以来の悲願を達成した葛藤の歴史を描く。

<「おわりに」より>
ユーロはうまれたばかりであり、その地価Rの大きさについてはまだ分かっていないところがあるが、すでに重大な盈虚を及ぼしている。単にヨーロッパの中心部の12ヶ国、3億人を超える人々のお金がユーロに転換されたという通貨量だけの問題ではない。ユーロがいずれ安定した信頼される世界通貨になるという期待から、国際資本の流れに乱れが生じて、それが近年の世界経済の変調の大きな要因になっている。(中略)

97-98年のアジアの通貨危機に続いて、01-02年にアルゼンチンで起きた金融危機、日本経済の一段と深刻な変調も、第1章で明らかにしたようにユーロの本格流通という背景のなかでの出来事だといえる。(中略)

ユーロが投げた波紋の大きさからみて、国際資本のマネーフローが穏やかな流れに戻って世界経済が落ち着きを取り戻すまでには相当な時間がかかりそうだ。またユーロ誕生によってこれまでに起きている出来事は、地震でいえば最初に訪れる縦波によるもので、ほんとうの大きさは横波の揺れが来るのはこれからだろうと思われる。

<目次>

  1. ユーロ登場の衝撃
  2. ユーロは一日にして成らず
  3. EUと欧州統合
  4. ヨーロッパ市民の誕生
  5. ユーロとイギリスの困った関係
  6. ユーロは日本を脅かす

<著者紹介>
(よこやま・さんしろう)1942年、山形生まれ。上智大学卒。新聞社のカイロ、ロンドン各特派員、米ジョージ・ワシントン大学中ソ研究所客員研究員w経て現在、戸板女子短大教授(国際関係論)。上智大、東京女子大、東京農工大講師を歴任。国際政治学舎、ジャーナリストとして執筆を続ける。主な著書に『二十のEC物語』『ユーロパワー日本を襲う』などがある。

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杉本等/有吉功一 時事通信社出版局
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