●優位性の高い戦略を知る
●サイクルを重視する
●取引技法を習得する
「オプション」というと小難しいイメージがあるかもしれない。たしかにその仕 組みは複雑に見える。
しかし、それは株式や先物相場の“延長線上”でオプションを理解しようとして いるからにすぎない。そして、そのとらえ方をするかぎり、株式投資で成功をつ かめなかった投資家が、オプションで成功することは不可能である。
オプション取引の第一人者を自負する著者は「理解のカギはボラティリティにあ る」と主張する。
ボラティリティとは「市場参加者の感情」である。つまり、株式や先物の価格変 動の方向性ではなく、価格変動の「規模」に対する「市場参加者の期待」が将来 大きくなるか、小さくなるかに注目するわけだ。人間の感情の起伏を利用するの である。
ボラティリティを自分のものにできれば、他の投資家よりもはるかに優位に立て る。例えば「サヤ取り」を利用することで、価格変動の方向性に関係なく、、純 粋にボラティリティから利益を得ることができる。
そして相場のサイクルを知る。株式市場のサイクルから類推できる「ボラティリ ティのサイクル」を知っていれば、2008年のリーマンショックでさえチャンスに 変えられるのだ。
あとは、取引技法を極めることだ。
ストラングルスワップや異常水準のボラティリティを売る戦略(コール売り)、 先物オプションの歪みを取る戦略、株式オプションやLEAPSのレシオヘッ ジ、S&P500オプションのボラティリティを売る戦略など、本書では、豊富な取引 例を上げて、それらの技法を解説している。
大切なのはそれらを頭で理解するだけではなく、実践を積み重ねて自分のモノに することだ。本書ではそのために欠かせない「ポイント」と「哲学」に関しても 詳しく言及されている。
パート2 ウイニングエッジ:オプション取引の実践
第5章 究極の手法“スプレッド”
第6章 ホームグラウンド“S&P500”
第7章 第三の切り札“通貨オプション”
第8章 退屈だが侮れない市場“LEAPS”
第9章 まったく異なる世界“コモディティオプション”
第10章 技法が明暗を分ける
現在、“ヘッジファンド”運用の傍ら、「“プロをめざす個人投資家のための” オプション倶楽部」(http://www.optionclub.net)や「“知識ゼロから株式・通 貨・コモディティオプションから利益を得る方法を学ぶ”オプション塾」 (http://masuda.enjyuku.tv)を主宰している。投資銀行(在ロンドン)、CTA (Commodity Trading Advisor、在ニューヨーク)等を経て、WBP,LLC(ウィッ シュ&ブレインパートナーズ)代表執行役社長。米コロンビア大卒(SIPA/Class of ’85)。
『最新版オプション売買入門』、『最新版オプション売買の実践』、『オプション倶楽部の投資法』や、『DVDオプション売買実践セミナー』『DVD個人投資家のための日経225オプション取引の基礎』等オプションに関する著書・DVDの ほか講演も多数行っている。さらに。インタビューを収録したCD『日出る国の勝 者たちVol.27』がある。
オプション倶楽部 無料オンデマンドセミナー 『誰でもできる“優位な”オプション倶楽部の投資法』
( 現代の錬金術師シリーズ 95 )
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